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おうちのレシピ ~ 屋根の形 | 住宅の設計

2024.01.20

今回は屋根の形について考えてみます。

住宅の屋根の種類は主要なところで次の4つだと思います。
・きりづま
・よせむね
・かたながれ
・ろくやね

「きりづま」「よせむね」は、街中でよく見られる形で、姿がとても家らしいですね。
「よせむね」は、屋根の四周の高さを抑えられるため、
法律で高さの制限が厳しいとき、そのメリットを発揮する場合があります。
「かたながれ」は、最もシンプルな形で、コストも他と比較すれば抑えられると思います。
「ろくやね」は、屋根が平らに近いので屋上として利用できますが、水勾配があまりないため、
他の屋根と比較すれば防水の面で不利になります。ですから、防水をしっかりする必要があります。

屋根の形によって住宅の全体の印象が決まってきますので、まずは形として好きなものを選び、
その上で、法律で高さの制限でNGになる場合に、
屋根の形を変えずにクリアできるようにプランの変更をするのか、屋根の形を変えてクリアするのか、
または、防水に対して心配な場合は、水勾配をきちんととれる屋根を選ぶなど、を考えます。
そしてもうひとつ、屋根は太陽の熱を最も受ける部位ですから熱に対する対策が必要で、
夏は熱を逃がす方法も考えなければなりません。

住宅を設計する初期の段階で、担当の設計士と屋根の長所・短所をよく話し合って、
①好きな形、②高さの制限、③防水、④排熱方法、を総合的に判断して決めましょう。

青木

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